The Boost Coffee
カフェインレス コロンビア(100g)
カフェインレス コロンビア(100g)
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カフェインを抜いても、味は抜かない
カフェインを控えたい。けれど、美味しさも妥協したくない──。
そんなニーズに応える形で、近年ますます注目されているのが「カフェインレス(デカフェ)」のスペシャルティコーヒーです。
この記事では、スペシャルティグレードの「カフェインレス・コロンビア」について、カフェイン除去の製法や生豆の選定基準、そして味わいの印象を詳しく紹介します。単なる「飲みやすいコーヒー」ではなく、あえて選びたくなる一杯としての魅力を探ります。
なぜ「カフェインレス」なのか?
まず前提として、コーヒー豆からカフェインを取り除く理由にはさまざまな背景があります。
- 夜間でも気兼ねなく飲みたい
- 妊娠中・授乳中など、カフェイン摂取を控えたい時期
- 夜間でも気兼ねなく飲みたい
- カフェインに敏感で、不眠や動悸が出やすい人
こうしたニーズは世界的にも増加傾向にあり、特に北米やヨーロッパ市場では高品質なデカフェを求める声が年々強まっています。かつては「味がぼやける」「物足りない」と言われがちだったデカフェですが、技術の進化により、現在ではスペシャルティコーヒーとしての水準を満たすロットが流通するようになってきました。
カフェイン除去の方法:マウンテンウォータープロセスとは?
コロンビアのスペシャルティ・デカフェでよく用いられているのが、マウンテンウォータープロセス(Mountain Water Process)や、スイスウォータープロセス(Swiss Water Process)と呼ばれる水を使った手法です。
これらは、薬品を一切使わず、以下のような工程でカフェインだけを除去します:
- 生豆を水に浸して、カフェインと可溶成分(香味成分)を抽出
- 特殊なフィルターでカフェインのみを分離
- 香味成分を含んだ水に再び豆を浸し、風味を戻す
- 乾燥させて再び焙煎可能な状態に
このプロセスにより、カフェインを除去しながら、味や香りの成分をしっかり保持することができます。従来の有機溶媒を使った方法に比べて、風味の劣化が少ないのが最大の特徴です。
なぜコロンビア産が選ばれるのか?
カフェインレスに用いられる生豆として、コロンビア産は非常に多く採用されています。その理由は主に以下の3点です:
- フレーバーバランスが良く、甘味・酸味・コクが調和している
- 大量生産に対応できるインフラと品質管理体制
- 味が“優等生”で、他国とブレンドしても個性を失わない柔軟性
特に、スプレモ(Supremo)グレードなど大粒で高品質な豆をカフェインレスに加工したロットは、スペシャルティ市場でも評価が高く、日常使いから業務用途まで幅広く流通しています。
スペシャルティグレードの「カフェインレス・コロンビア」は何が違うのか?
いわゆる一般的なデカフェコーヒーと、スペシャルティグレードのカフェインレスとの違いは明確です。
- 精選が非常に丁寧で、欠点豆が少ない
- 甘味や酸味などのポジティブなフレーバーが残っている
- 冷めても味が濁らず、余韻がきれい
たとえば、あるロットのカッピングノートにはこんな特徴があります:
- ブラウンシュガーのような甘味
- ドライチェリーやプラムの果実味
- ミルクチョコレートのようなまろやかさ
- 微かなスパイス感と、きれいな後味
通常のスペシャルティと比べるとやや輪郭は穏やかですが、「これは本当にデカフェ?」と驚かれるような完成度の高さが感じられるロットも珍しくありません。
抽出の目安とおすすめの楽しみ方
カフェインレス・コロンビアの抽出には、湯温90℃・抽出時間約3分を基本とすることで、甘味とバランスをきれいに引き出すことができます。
焙煎度合いによって異なりますが、中煎り~中深煎りであれば、よりコロンビアらしい丸みのある味が感じられます。ドリップでは、挽き目をやや粗めに設定することで、過抽出による苦味を避けられます。
寝る前にゆっくり味わいたいときや、軽食と合わせて飲みたい場面などにも最適です。ミルクと合わせてカフェオレにしても、豆本来の甘さが感じられやすいです。
ただの代替ではなく、ひとつの選択肢として
かつては「飲めない人のための代替品」としての側面が強かったデカフェですが、今やひとつの「味としての選択肢」になっています。
とくにスペシャルティグレードのデカフェは、カフェインレスであることが主目的でなくても、「この味が好きだから」という理由で選ばれることすらあります。
カフェインレスというだけで、コーヒーの美味しさをあきらめていた方には、ぜひ一度スペシャルティグレードのカフェインレス・コロンビアを試してみていただきたいと思います。
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さっぱりした酸味のあとに、やさしい苦味が続くしっかりした味わいで、今までのカフェインレスの味気ないイメージが吹き飛びました。コーヒーは好きだがカフェインは苦手といった方でも大満足の一杯だと思います☕️