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The Boost Coffee

グアテマラ アゾテア農園(100g)

グアテマラ アゾテア農園(100g)

通常価格 ¥1,190 JPY
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Grind

火山と歴史に育まれた、スペシャルティコーヒー

中米グァテマラには、スペシャルティコーヒーの世界で高く評価されている農園がいくつも存在します。その中でも、アンティグア地域の名門として知られるのが「ラ・アゾテア農園(Finca La Azotea)」です。

その味わいには、豊かな土地の力と、世代を超えて受け継がれてきた農園の哲学が宿っています。この記事では、「ラ・アゾテア農園」がなぜ多くのバイヤーやロースターに選ばれ続けているのか、その背景と魅力を丁寧に掘り下げていきます。

アンティグアという特別な土地

ラ・アゾテア農園が位置するのは、グァテマラの古都アンティグア。ユネスコ世界遺産にも登録された歴史都市であり、かつて中米全体を統治した政治・文化の中心地でした。そんな場所が、なぜコーヒー生産においても重要視されているのでしょうか。

その理由は、標高・土壌・気候の三要素が、極めて優れているからです。ラ・アゾテア農園の標高はおよそ1,500〜1,700m。昼夜の寒暖差が激しく、これによりコーヒーチェリーはゆっくりと成熟し、糖度がしっかりと蓄えられます。

さらに周囲には複数の火山があり、そこから生まれた黒色火山性土壌は、ミネラルと有機物に富み、豆の風味に深みと複雑さを与えます。年間の降雨量や湿度も安定しており、コーヒー栽培にとっては理想的なマイクロクライメイトが形成されているのです。

アンティグアは国の中でも特に厳しい原産地認証制度が設けられており、その名を冠する豆は「本物」であることの証でもあります。

農園としての哲学と取り組み

ラ・アゾテア農園は、19世紀末からコーヒーを生産してきた老舗の農園です。現在は家族経営によって運営されており、持続可能性・品質向上・文化継承の三本柱を中心とした農園経営がなされています。

この農園の特徴は、単なるコーヒー生産地ではないという点にあります。敷地内にはコーヒー博物館、焙煎所、カッピングラボ、文化展示スペースなどが併設されており、教育や観光の場としても機能しています。訪れる人々が、グァテマラのコーヒー文化を多角的に学べるような環境づくりが進められているのです。

また、地域の人々との協働も非常に重視されています。収穫や精製に関わるスタッフの多くが地元出身であり、季節雇用に頼らない通年の雇用体制を確立。住環境や教育支援への取り組みも行われており、地域に根ざした農園としての責任を果たしています。

栽培されている品種と精製のこだわり

ラ・アゾテア農園では、主にブルボン種とカトゥーラ種が栽培されています。どちらもグァテマラの高地環境に適応しやすく、風味の安定性と甘味の出やすさが特徴です。とくにブルボン種は、酸味の質が柔らかく、後味にチョコレート感を生み出す豆としても知られています。

精製は伝統的なウォッシュドプロセスが採用されています。完熟したチェリーのみを手収穫し、果肉除去、発酵、水洗、天日乾燥という流れを、農園内の設備で一貫して行います。発酵槽の管理、水質管理、乾燥棚の清掃まで徹底されており、豆のクリーンさと風味の立体感が最大限に引き出される精製プロセスが整っています。

さらに、ロットごとのトレーサビリティも厳格に管理されており、品質のばらつきが極めて少ないことも、ラ・アゾテア農園の大きな信頼要因のひとつです。

味わいの印象とポテンシャル

ラ・アゾテア農園の豆は、そのままでも魅力的な風味を持ちながら、焙煎によって表情が大きく変化する点が特徴です。

今回扱うのは中深煎り。この焙煎度合いでは、グァテマラらしい上質な甘味と香ばしさが引き出され、しっかりとしたボディと、スイートチョコレートのような印象を楽しむことができます。

カッピングノートの例:

  • ミルクチョコレートやキャラメルのような甘さ
  • ほのかなドライチェリーやベリー感
  • ローストアーモンドやヘーゼルナッツの香ばしさ
  • 後味にほんのりとしたスパイシーさ

焙煎によって酸味が抑えられ、丸みを帯びた甘味とほのかな苦味のバランスが整うため、日常的に飲みやすく、食後やミルクとの相性も良いコーヒーに仕上がります。

抽出の目安とおすすめの飲み方

ラ・アゾテア農園の中深煎りを最大限に楽しむには、湯温約90℃、抽出時間3分を目安としたハンドドリップが最適です。

特にポイントとなるのは蒸らしの時間と湯量のコントロール。初めにじっくり蒸らし、ゆっくりと中心から注湯を行うことで、コクと甘さをしっかりと引き出すことができます。挽き目は中挽きが基本ですが、やや粗めにすることで苦味を抑えた軽やかな仕上がりにも調整可能です。

アイスコーヒーにしても、苦味が前に出すぎず、爽やかな甘みが残るバランスの良さがあります。農園の物語性、味の安定感、幅広い飲用シーンへの適応力。どれをとっても自信を持ってお届けできるスペシャルティです。

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Customer Reviews

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Rintaro

なんだかホッとする、すごく優しい味わいの一杯でした!
袋を開けた時から、ミルクチョコレートやキャラメルのような甘くて香ばしい香りが広がります。一口飲むと、ローストアーモンドみたいな心地よい風味が口の中にいっぱいに。まるで「飲むスイーツ」みたいで、幸せな気分になります。
酸味はとてもまろやかで、苦味も強すぎない絶妙なバランス。後味にほんのり感じるチェリー感が、良いアクセントになっていて後味もスッキリです。
歴史ある農園が火山の大地で丁寧に育てた、というのが伝わってくるような誠実な味。毎日でも飲みたくなる安定感で、誰にでもおすすめできるコーヒーだと感じました!

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q_tarou

スッキリした味わいで、甘いお菓子との相性が抜群に良い感じです。